坐骨神経痛（臀部痛）の症例
| 坐骨神経痛の鍼灸施術〈改善報告集〉 |
※施術結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
症例⑦ 屈むのがつらい、前屈するとお尻からふくらはぎまで痺れて痛い
患者
２０代 男性
来院
２０１９年３月
症状の特徴及び経過
それまで飲食業で働いていたが昨年５月から工場の仕事に変わり立ったまま決まった姿勢でずっと仕事をする状況になった。１１月くらいから左の腰から臀部、ひどくなるとふくらはぎまで痺れて痛みが出るようになり週１～２回は痛み止めの薬を服用するが最近は効かず現在歩くと段々痛くなる。前かがみで臀部からふくらはぎまで痺れて痛い。
施術内容と経過
使用した活法 腰痛パターン 坐骨上げ
使用したツボ Ｌ中腰 玉竧 後谿 胞膏 Ｌ４（１）
１診目 腰痛パターン 坐骨上げを行うと前屈での下肢の痺れが消失した。
臀部の痛みは腰のツボで消失
２診目 痺れは完全に消失 前屈で臀部が少し痛い程度
３診目 痺れ痛みとも全て感じなくなったため終了とし、また辛くなったら来てもらう
ように伝えた。
症例⑥ 立つとお尻が、座ると脚の外側が痛い
患者
６０代 女性
来院
２０１８年 ６月
症状の特徴及び経過
立つとお尻が痛くなり、座っていると左の足の外側が痛くなる（問診中も痛みがだんだん出てきた）。
２０年前くらいに病院で腰椎ヘルニアと言われた頃から痛みが強かったり弱かったりはあるが、ずっと痛みがある。
２~３年前整形外科ですべり症もあると言われて痛み止めの注射をしたがスッキリはせず、通院をやめてしまった。
２か月前から右首もじっとしていると痛い。
施術の内容及び経過
身体全体の左右差が大きく腰にかなり負担がかかっている状態だった。
首の施術と並行して行った。
左臀部を活法で緩めた後、痛みの原因となっているであろう腰に鍼をして、骨盤の左右差を整えたら脚の痛みがおさまったので初回はこれで終了とした。
２回目来院時、同様に施術し、バランスを保ちやすくするよう緊張のでていた大腰筋も足のつぼで調整した。
１週間おきに計３回来院いただき症状がだいぶ軽減され楽になった、とのことだったので、これで様子をみてもらい、また気になった時に連絡をもらうようにした。
使用した主なツボ
L1(1.5)L 、大腰L、承山R、下髎R
（施術者 岡本）
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
症例⑤ 臀部から下肢の後ろ側の痺れ
患者 Ｆさん
３０代 男性
来院
２０１８年１月
症状の特徴及び経過
仕事が経ち仕事で前かがみで作業する時間が長く腰の痛みが出る事が増えた。
昨年の４月に寝そべっていたら急に下肢の痺れを感じしばらくしても治らないので整形外科を受診、ＣＴを撮ったが問題なく整形で電気療法と牽引を受けていたが全く変わらないため来院。
現在下肢の痺れは常に感じているが、車の運転などで座っていると段々痺れが増してくる。椅子よりも車の座席のほうがひどくなる。
寝ていて姿勢を替える時や朝起きる時に臀部から腿裏に痛みが出る。立ちっぱなしの作業が多いため腰が張ってきて姿勢を替える際に痛みがでる。
施術の内容と経過
１診目 仰向けで寝てもらうと左臀部から腿裏が突っ張る感じがあるとの事
活法の腰痛パターンと坐骨上げを行った所、ツッパリ感が減ったとの事
うつ伏せになってもらい Ｌ腸鳴 Ⅼ空髎 刺鍼でツッパリ感はもっと楽になる。１回目終了
２診察目（１週間後） 腰痛はかなり楽になり痺れも若干楽になったような気がする。
活法 腰痛パターン 中殿筋の導引 大腰筋の反応は右も左もくすぐり強い。Ⅼ大腰
Ⅼ腸鳴 空髎
３診目 痺れ痛みともあるがかなり楽になっている。寝ていて起きる時に右肩のほうを挙げると左臀部～腿の裏が突っ張る感じがある。
腰痛パターン 腹斜筋の導引を応用編の技に変える 中殿筋の導引 Ｌ中腰 Ｒ光明
右のⅬ４（３） Ⅼ腸鳴 空髎 施術後は動作が楽、中殿筋の硬さも改善
４診目 痺れはかなり良い 前かがみの動作が長いと左腿裏が突っ張るのと起き上がりの動作で右肩側挙げると突っ張るのはまだあり 同様の施術 ＋Ⅼの地機
５診目 痺れは改善 腿裏のツッパリも気にならないため５回目で施術を終了とした。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
症例④ 立っていても座っていてもつらいお尻の痛み
患者 Ⅰさん
４０代 男性
来院
２０１７年２月
症状の特徴及び経過
もともと腰痛持ちで年２～３回ぎっくり腰になったりする。２か月くらい前から臀部から腿にかけて痛みがあり仕事で店を回る仕事をしているが疲れてくると痛くて歩けなくなってくる。立っているのがつらくじっとしていられない。現在は椅子に座っているのもつらく右側を浮かしていると楽。最近では寝ている間も痛く、痛みで目が覚めることもあり。痛み止めを服用しているが良くならず悪化してきているので心配になり来院した。過去に分離症と言われたこともある。
施術の内容及び経過
来院時、車降り歩く際も右を引きづって歩く。座位も右に重心を傾けると痛む。
１診目
- 活法 腰痛パターン 坐骨上げ 横振り 骨盤回し（開きの調整）
- 整動鍼 Ｒ陽輔 Ｒ大腰 うつ伏せで大殿あたりの硬結のため 腸鳴 殷門 施術後 座位の痛みはなくなる。立ち上がり、歩行器にも楽になる
２診目（５日後）座っての痛みはなくなったが硬いところを長く歩くと痛みが出る。
寝ていての痛みもなかった。
- 活法 腰痛パターン 坐骨上げ 骨盤回し（開）
- 整動鍼 大腰の反応点に痛みが強いため Ｒ大腰に刺鍼 圧痛軽減 右の髀柱あたりに硬結が変わっていたため Ｒ志室１寸６分 ３番刺鍼
３診目（１０日後）全体的にかなり楽になっているが硬い所を歩くと痛みはまだある（軽減はしている）腿前側が残る感じ、その他の症状もかなり楽である。
- 活法 腰痛パターン 右内転筋の導引（上部） 骨盤の高低差の改善（右が低い）
- 整動鍼 Ｒ大腰 Ｔ１１（１．５） 志室 腰眼
４診目（２週間後）ほとんど気にならなくなってきた。仕事も普通に行えているとの事で施術を終了とした。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
症例③ 洗濯をするのがつらくなったお尻の痛み
患者
２０代 女性
来院
２０１６年１２月
症状の特徴及び経過
２～３日前から、右のお尻から太ももの裏側が痛い。洗濯物を出したり干したりがつらい。歩きづらい。座っていても気になる。
痛みが出る前２週間くらい左の踵が痛かった。踵は今は痛くない。
以前から腰痛を感じることはなかったが、人が触ると腰が張っていると言うが自覚はなく、マッサージなど腰を触られるのは嫌いだった。
施術の内容と経過
動きを確認すると、後屈時と右側屈時に痛みが出る。腰の張りもあり、右側の方が緊張が強い。左の踵をかばって負担がかかっていたと思われる腰・右股関節周りを調整した後、
圧痛もある腰椎の動きを改善する目的で右の膝のツボに鍼をした。抜いて確認すると、後屈は改善され、臀部～大腿裏が気にならなくなった。側屈時の痛みが残ったので、右脚のツボに鍼をすると消失した。
その後お電話いただき痛みなく過ごしているということで、1回の施術で終了とした。
（施術者 岡本）
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
症例② 子供を抱っこして腰痛からはじまったお尻・脚の痛み
患者
３０代 女性
来院
2016年９月
症状の特徴及び経過
約１ヶ月前に２人目を出産。２日前、上の子（５才）を抱っこした後に腰に痛みを感じた。
かがむと右の腰が痛くてピキッとなりそうでこわい。動いたときに脚の前側に痛みがでる。
子供を抱っこしたり顔を洗うときは、脚を開いて大きく膝を曲げないとできない。
１０代の頃に腰椎ヘルニアの診断を受けてから、慢性的な腰痛はあった。
施術の内容と経過
仰向けになってもらい、腰まわりを整える活法と、坐骨上げをして確認すると、脚の痛みがなく、動きはよくなるが前屈時の痛み、怖さがある。
大腰筋と背骨の動きを整えるため足のツボ２ヶ所に鍼をした。
起きて確認すると痛みはなく、動きもよくなっていた。活法で骨盤を整えて終了とした。
使用したツボ
大腰、玖路
（施術者 岡本）
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
症例① 朝立ち上がれなくなった坐骨神経痛
患者 Ｎさん
50代男性 浜松市北区
来院
2015年5月
症状の特徴及び経過
もともとその前から腰の痛みが少しあったが3週間前に朝起きたら立てなくなり病院受診、レントゲンなどでは異常なく坐骨神経痛だと言われた。現在電気療法などおこなっているが長く歩けない。１０ｍくらい歩くと左下肢の後ろ側、股関節から下からつらくなり歩けない。
初回仰向けになってもらい活法の腰痛パターンと坐骨挙げを行い、一旦歩いてもらうと１０ｍ以上軽い痛み位との事、うつ伏せになってもらい腿の硬さや背屈がつらいとの訴えから殷門、Ｌ5の調整、臀部の硬さからＬ1（２）を使用、最後に骨盤回しで施術終了、背屈が楽になり歩きも大分楽になったとの事だった。
4日後に来院、日常生活にほとんど支障がなくなったが長く歩くとつらくなる。同様の施術を行った。この後徐々に回復し4回目の施術で趣味のウォーキングも可能になったとの事で終了した。
今回は整動鍼で3本の鍼と活法のみで改善した例である。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
